
扇形庫に収容された国鉄の小型気動車キハ03-1。簡易構造の低い車体が2軸に載っているレールバス。1954年の登場時は既製品を多用した安価な車両の頻繁運転によってバス輸送に対抗する前衛的なコンセプトで各地に投入されましたが、総括制御出来ない機械変速でラッシュ対応が難しく、性能も目標の外国車に遠く及ばず不便な存在に。簡易構造と貨車のような2軸で車内環境も芳しくなく、故障車も増え始めて10年前後で姿を消しました。
20年余り後、再び赤字線用に2軸のレールバスが造られたのは歴史の皮肉のような…。
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