四国鉄道文化館の南館、DE10の1号機が保存されています。国産技術の液体変速式ディーゼル機関車は、1960年前後に中型機関2基で入換用のDD13、大型機関2基で幹線用のDD51が造られていました。DD13の後継で大型機関1基のDD20が試作されたものの、ローカル線で使うには重かったため、特殊な3軸台車で車輪を増やしたDE10が開発されました。過給機の改良でDD51より出力が増えたDML61ZA(1250PS)を1基搭載で、本線運転とローカル線乗り入れ、貨物入換と客車への蒸気暖房供給を両立した重連仕様。
700両以上も造られて現在も見かけるDE10ですが、1号機は四国に配置されて四国とともに歩み、そして今は四国で眠りについています。
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