真岡鉄道の真岡駅。通常は建物内で保存されている49671。1913年から製造された9600の1両で、北海道で使われていた除煙板を細く切ったタイプ。近くの公園で保存されていたものが、真岡駅に移転してきました。圧縮空気で走行可能になっており、駐車場の線路を通ってヨ8593の所まで低速で前進するようです。
後ろに保存されているのはスハフ44-25。戦後に製造された43系客車で、車掌室のある緩急車の北海道型。14系客車に置き換えられるまで急行「ニセコ」や寝台急行「利尻」などで1980年頃まで利用され、小樽の博物館にはトップナンバーが保存されています。スハフ44-25は国鉄末期に函館運転所の所属で、廃車後は青函連絡船羊蹄丸に載せられて展示施設の一部となっていました。羊蹄丸は江東区青海に係留されて船の科学館の一部として公開を続けていましたが、船は解体されて客車のみ真岡駅へ移転。廃車になってから30年ですが、屋内で保存されていたので良い状態。船の中では少し狭苦しかったので、ここではゆっくり眺められます。