2016年08月02日

生きる文化財5

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門司港の博物館には興味深い車両が色々と保存されています。現存するただ一両のEF10、当初は東海道本線で貨物列車を引いていたものです。

EF10は1934年から製造された国産初のF級貨物用電気機関車で、世代的には旅客用EF53に続くものです。初期型は板を組み上げた古典的な車体でしたが、1937年からは流線形ブームの影響で角の丸い溶接車体へ変貌し、1940年以降は角ばった箱型の溶接車体に落ち着きました。1942年の関門トンネル開通から1961年のEF30導入まで、EF10の一部は関門トンネルで使われていたため、交流電化の九州に直流機が保存されています。35号機は1951年に塩害対策でステンレス車体へ更新され、窓枠のみ無塗装で鈍く光っています。
タグ:EF10
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at 17:00 | コメント(0) | 九州
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