広島に縁の深い機関車EF61。貨物用EF60に続き、1961年に製造された旅客用の電気機関車。客車暖房用の蒸気発生装置を積んで登場しましたが、既に旧型のEF58が多数存在していたので造られたのは18両のみ。直流区間の電車化・電源付客車の増加・新幹線開業による長距離列車減少で当初から出番は限られており、貨物列車の他、EF59に混じって151系・153系電車の後補機にも使われました。
1977年にはEF59の後継機としてEF60初期型をEF61-200番台・EF61をEF61-100番台へ改造する計画が始まり、EF59と同様に重連で利用するはずでしたが、車体強度の関係で重連では使用出来ずにEF61-200番台8両のみで中止。結局、未改造のEF61は蒸気暖房を使う荷物列車で使われ続けましたが、1984年に信越本線で余ったEF62と交替して廃車になり、同じ用途で使われていたEF58よりも先に姿を消しました。
なお、保存されている4号機は全体の1/3。カットボディと違って台車もあり、後ろから見るとこんな感じ。他にEF59-16も部分的ですが残っています。
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