ED77に続いて1967年に試作された回生ブレーキを付加したED94、そして量産車ED78が登場。ED78は軸重可変の中間台車を持つD級大型機で、奥羽本線福島・米沢間と仙山線で利用されました。急勾配の奥羽本線ではED78重連でも出力不足になるため、追加で製造されたのが補機EF71。
それまでのD級交流機では電動機が全並列接続でしたが、EF71では直流機のような2個直列3並列。出力はD級交流機1900kWを拡大した2700kW、粘着力を換算すると直流機EF66並。EF71+ED78の混結重連も可能で、寝台特急「あけぼの」や貨物列車を引いていました。補機専用というわけでなく、単独で客車を引いてスイッチバックの駅に止まった姿の方が有名かもしれません。
新幹線乗り入れで行き場を失ってから20年以上。頂点に君臨した赤い機関車は、もう走る事はありません。
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