五稜郭車両センターに残っていたキハ56-211。
キハ58系の北海道型には1機関キハ27と2機関キハ56に分かれ、さらに0番台と回路改良で長編成対応の100番台、近代化改良の200番台がありました。200番台は冷房準備工事だったため、屋根上には最初から通風機がなく、冷房用の開口部に蓋がかかっています。北海道ではグリーン車以外の冷房化が見送られて、実際に冷房を載せた車両はありません。
単行可能なキハ40が主流となり、廃線も増えて余剰車が多くなったため、片運転台の急行型は早くから淘汰。キハ56-211は最後まで残った3両のうち1両で、民営化後も国鉄色で残った数少ないディーゼルカーです。他の2両は解体されてしまいましたが、10年以上も姿をとどめていました。
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