交通科学館で保存されていたDD54-33。
大出力機関・大容量変速機の故障に始まり、設計元の欠陥、製造元の不具合、ライセンスによる制限、導入時の癒着…など問題と疑惑が次々と表面化し、1970年代に赤字と労使闘争で揺れていた国鉄不信の象徴となってしまったディーゼル機関車でした。問題を起こした国鉄車は全廃されやすかったのですが、33号機は機関区で保管され、結果的に博物館へ。
梅小路へ移転して生き残ったDD54-33。博物館では問題点などを表記しないので特に目立たない存在ですが、その経緯を考えれば歴史の生き証人である事は間違いありません。
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