南大夕張駅で保存されているスハニ6。
戦後の国鉄客車スハフ42に似た車体ですが、1913年大宮工場製の木造車を戦後に民間で鋼製車体へ更新したもの。車体は戦後の雰囲気ながら、床下に木造車特有のトラス棒が残る珍車。ホームのスキ間から斜めの細い棒が見えてますが、これが車体中央の突起を台車側に引っ張り上げ、脆弱な台枠中央を支える古典的な構造です。こちらからだと見えませんが、台車は旧型優等車の名残で巨大な3軸台車。さらには車掌室側の側面をこじ開けて小さい荷物扉を設置するという規格外の外観。
国鉄民営化の頃まで現役だった炭鉱街の遺産は、保存会の努力で綺麗になっています。
タグ:他PC