2016年01月31日

吉ヶ原3

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同和鉱業片上鉄道の吉ヶ原駅で一番目立つのはやはりDD13。一部は同和鉱業小坂鉄道へ移動し、現存しています。国鉄車ではなく自社発注型で、国鉄車は横向き運転台でしたが、本線用で前向きに仕様変更しているほか、非重連型の代わりに機関は増強型DMF31SBI。機関名称は、ディーゼル・機関・6気筒・3100cc・スーパーチャージャー付・分類名の略。国鉄ではS型とSB型しかありませんでしたが、自主発注型が多数あるので私鉄向けに機関は独自進化を続けました。

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客車も保存されています。DD13の隣にあるホハフ3002、元の国鉄オハ35-1227。ラッシュ用に片上鉄道では客車も保有していましたが、譲渡された1981年では明らかに時代遅れだった感じもします。

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一番の目当てはワフ22006。有蓋緩急車ワフ21000の戦後型で、片上鉄道に譲渡された後に貨物室をデッキへ改造し、車掌車として使われていたものです。原型ではありませんが、現存している事自体が珍しい車両です。他の方なら保存運転などに興味を持たれるでしょうが、私は雑多な貨車に惹かれます(笑

2016年01月30日

吉ヶ原2

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片上鉄道吉ヶ原駅では複数の車両が保存されており、休日によってはディーゼルカーの運転も行われているらしいです。公園なのでいつでも見学が出来ます。

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最も古いのはキハ303という中型ディーゼルカー。元は1934年製キハ41071で、大宮の博物館にあるキハ41307と同じ国鉄ガソリンカー。戦後に機関換装して私鉄へ移ったガソリンカーの現存車。なお、換装したDMF13と現在もキハ54などで使われているDMF13HSは全くの別物。

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吉ヶ原駅の近くに保存運転用の新駅が建設されているようです。止まっているのは1936年製キハ42029で、九州の博物館にあるキハ07と同型。地方私鉄では、国鉄車が割と多かったんですね。
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2016年01月29日

吉ヶ原1

片上鉄道は岡山県東部、吉井川沿いの柵原駅から山陽本線の和気駅を経由し、瀬戸内の片上駅まで鉱石輸送を行っていた同和鉱業直営路線です。1991年に廃止され、後から吉ヶ原駅が整備されて複数の保存車両が置かれています。

本来なら吉ヶ原駅へは南から行けそうな気がしますが、バス廃止で交通機関がありません。片上鉄道が平行していた吉井川は津山の南を通っている川で、現在は津山駅前からバスが出ています。つまり、北上してから南に戻らないと行けないのです。ちなみに時刻表には津山広域バスターミナル・吉ヶ原間のバスが載っています。これが曲者で実際には津山駅前経由・吉ヶ原経由で全く行先の異なるバス。時刻表の時刻は合っているものの、周辺路線を省略してややこしくなっているわけです。さらに利用者は主に小学生なので、土日はほぼ運休。津山機関区の公開日にあわせて行くのは難しい状態。ネットで調べてもバスの現状についてはほとんど分からず、ほぼ手探りでした。

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そんなわけで何とか辿り着いた吉ヶ原駅跡。着いて分かったのですが、吉ヶ原というバス停は廃止された吉ヶ原駅前だったんですね。
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