同和鉱業片上鉄道の吉ヶ原駅で一番目立つのはやはりDD13。一部は同和鉱業小坂鉄道へ移動し、現存しています。国鉄車ではなく自社発注型で、国鉄車は横向き運転台でしたが、本線用で前向きに仕様変更しているほか、非重連型の代わりに機関は増強型DMF31SBI。機関名称は、ディーゼル・機関・6気筒・3100cc・スーパーチャージャー付・分類名の略。国鉄ではS型とSB型しかありませんでしたが、自主発注型が多数あるので私鉄向けに機関は独自進化を続けました。

客車も保存されています。DD13の隣にあるホハフ3002、元の国鉄オハ35-1227。ラッシュ用に片上鉄道では客車も保有していましたが、譲渡された1981年では明らかに時代遅れだった感じもします。

一番の目当てはワフ22006。有蓋緩急車ワフ21000の戦後型で、片上鉄道に譲渡された後に貨物室をデッキへ改造し、車掌車として使われていたものです。原型ではありませんが、現存している事自体が珍しい車両です。他の方なら保存運転などに興味を持たれるでしょうが、私は雑多な貨車に惹かれます(笑