2025年01月09日

野岩羽4

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ダム湖を渡る鉄橋が珍しい野岩鉄道。

野岩羽線計画で戦前に開通したのは福島県側のみ。当初は山間を縫って峠越えする想定だったのかもしれませんが、公団建設が各地で進んだ1960年代以降にトンネルと高架橋が多いルートで工事が進行。鉄道は川に沿っている事が多いですが、野岩鉄道は直線区間のままで五十里湖に高い橋脚を立てて渡っています。
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2025年01月08日

野岩羽3

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トンネルを出ると吹雪。東武鉄道と同型の電車が使われている野岩鉄道。

野岩鉄道は東北中央部を縦断する野岩羽線として計画された路線の南側。国鉄会津線から南へ建設が進んで1970年代のうちにトンネルや橋脚が造られたものの、他の未成線と同じく開通しないまま建設中断。秘境のような山間部を結ぶ路線への地元の期待は大きく、南端を東武鉄道と接続する形で建設が再開されて1986年に開通。国鉄の手を離れた新線は私鉄の特急電車が都心から直通する観光路線へ生まれ変わりました。
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2025年01月07日

野岩羽2

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単線トンネルが湯西川温泉駅の部分だけ大きい断面に。複線トンネルとしては小さい、珍しいサイズ。

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地上では駅の建屋と道の駅が繋がっており、冬でも営業している店舗と温泉が頼もしい休憩所。塩原と日光に挟まれた山間部、平家の落人伝説が残る山村の地下駅。

2025年01月06日

野岩羽1

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湯西川温泉駅に止まる特急電車。1986年開通の野岩鉄道で唯一の地下駅。沿線のほとんどが栃木県藤原町の中、栗山村に位置していた場所が山の中だったのでトンネル内に。

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玄関口とホームを結ぶ地下通路。国鉄末期の意匠が色濃く反映されたコンクリートの空間。

2016年11月16日

広がる線路11

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宇都宮駅の東にある公園で保存されているEF57-7。広島で保存されているEF56改造のEF59がありましたが、これはEF56に続いて製造されたものです。EF56では8号機から角形車体になるなど設計変更が行われており、さらに新型電動機に変更した出力増強型は形式変更でEF57になりました。蒸気発生装置を避けてパンタグラフが車端部ギリギリの位置に設置され、後にパンタグラフを低くする改造で車体から突き出た独特の姿へ変身。

末期のEF57は宇都宮運転所に所属。東北地方の交流電化で客車の電気暖房化が進み、蒸気発生装置を暖房電源へ換装して北へ向かう急行を引いていました。他の旧型機より一足早く、戦後製EF58や新性能車EF65と交代して1978年に廃車となり、7号機のみが最後の地で保存されています。
タグ:EF57

2016年11月15日

広がる線路10

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宇都宮駅。側線には烏山線で使われるキハ40が止まっています。宇都宮運転所があった頃、宇都宮駅の東側には20本くらい線路が並んでいましたが、現在残っているのは半分以下。転車台もなくなり、烏山線の車両以外に止まっているのは、配置されているDE10や砕石輸送で使われているEF81くらい。

1980年まで東口がなかった典型的な東北本線の地方駅でしたが、線路を減らして東口を拡大した事で、少しづつ街の東側が発展しています。
タグ:キハ40

2016年11月14日

広がる線路9

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暗くなってきた宇都宮貨物ターミナル駅に止まる車掌車ヨ8000。1974年から造られた最後の車掌車。国鉄末期に車掌車連結省略で大半は新しいまま廃車になりましたが、わずかに生き残った車両が大物車の伴走で使われています。テールライトを持っていますが、走行時には他の貨車と同様に反射板を使うので、点灯させる事は既にないようです。

改造されたり転用されたりした車掌車も多いですが、未改造車だけ最後まで残った状況は、不思議な感じもしますね。
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2016年11月13日

広がる線路8

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夕焼けと夜空の交錯する秋の夕方、宇都宮貨物ターミナル駅に止まる大物車シキ1000。1975年から造られた4台車8軸の55t積で、構造が複雑な代わりに部品を交換出来る汎用構造。元は運送会社の所有でしたが、老朽化してきたシキ550と交代して使われはじめました。
タグ:夕方 シキ

2016年11月12日

広がる線路7

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夕焼けと夜空の交錯する秋の夕方、宇都宮貨物ターミナル駅に止まる大物車シキ180。シキ550と同時期の大物車で、こちらは5軸の枠上に主台枠が載る構造。80t積で大きくも小さくもなく、1964年に1両製造されたのみです。

ここに配置されている大物車は、たまに姿を消すのですが、使われている姿をほとんど見た事がありません。どこでどのような物を運んでいるのか、気になりますね。
タグ:シキ

2016年11月11日

広がる線路6

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タンク車の手前に止まっている大物車シキ550。1960年から造られた貨車で車齢は50年以上。既に私有車では巨大なシキ600なども登場する時期でしたが、国鉄所有の大物車は伝統的な低床構造で造られました。見た目は長物車に似ていますが、用途も同じようなもので、長物車では高さが余る大型車両を運んだりしたようです。台車も珍しく、タキ50000など大型タンク車で採用されていた独特な3軸台車で、現在はシキ550でしか残っていません。
タグ:シキ

2016年11月10日

広がる線路5

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宇都宮貨物ターミナル駅と言えば大物車。車掌車ヨ8000を挟んで、右がシキ610、左がシキ800。シキ610は3軸台車8基24軸を持つ巨大な貨車で、中央を分割して240tまでの変圧器を挟んで運ぶ構造。シキ800は2軸台車8基16軸で、中央を分割して160tまでの変圧器を運ぶ構造。シキ800の方が使われている印象で、たまにヨ8000を連れて走っている姿を見かけます。巨大な変圧器を運ぶ機会は昔に比べて減っており、少数派ながら数を維持していた大物車も減少しているようです。
タグ:シキ

2016年11月09日

広がる線路4

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宇都宮貨物ターミナル駅に止まる長物車チキ7000。どちらかと言えばコキ5500を改造したチキ6000の方が数も多く、レール輸送でも頻繁に見かけます。関西ではレール輸送に使われているチキ7000ですが、関東では少数ながら本来の長物車として使われており、両脇に立てられた支柱が目を引きます。無蓋車に比べて大きく長い物の輸送に向いており、丸太から車まで様々な物を運んできました。
タグ:チキ

2016年11月08日

広がる線路3

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まだ新しさの残るHD300-14。宇都宮貨物ターミナル駅の入換では既にDE10の出番はなく、ハイブリッドのHD300が使われています。1両でコンテナ車とタンク車を捌いており、結構忙しそうです。
タグ:HD300

2016年11月07日

広がる線路2

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様々な貨車が並ぶ宇都宮貨物ターミナル駅。宇都宮駅の旅客・貨物分離とコンテナ化対応で1971年に開業しました。規模も大きく、北関東の貨物集積地。北海道から大宮へ貨物を送ると、目的地手前の宇都宮貨物ターミナル駅止めになったりします。
タグ:ホキ

2016年11月06日

広がる線路1

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栃木県の石橋駅。東北本線の小山・雀宮間では東北新幹線が平行。高架橋の下、雪を付けたEH500-19が駅を通過しました。
タグ:EH500