2016年11月16日

広がる線路11

s11-EF57-7b.JPG

宇都宮駅の東にある公園で保存されているEF57-7。広島で保存されているEF56改造のEF59がありましたが、これはEF56に続いて製造されたものです。EF56では8号機から角形車体になるなど設計変更が行われており、さらに新型電動機に変更した出力増強型は形式変更でEF57になりました。蒸気発生装置を避けてパンタグラフが車端部ギリギリの位置に設置され、後にパンタグラフを低くする改造で車体から突き出た独特の姿へ変身。

末期のEF57は宇都宮運転所に所属。東北地方の交流電化で客車の電気暖房化が進み、蒸気発生装置を暖房電源へ換装して北へ向かう急行を引いていました。他の旧型機より一足早く、戦後製EF58や新性能車EF65と交代して1978年に廃車となり、7号機のみが最後の地で保存されています。
タグ:EF57

2016年11月15日

広がる線路10

s10-40-1001a.JPG

宇都宮駅。側線には烏山線で使われるキハ40が止まっています。宇都宮運転所があった頃、宇都宮駅の東側には20本くらい線路が並んでいましたが、現在残っているのは半分以下。転車台もなくなり、烏山線の車両以外に止まっているのは、配置されているDE10や砕石輸送で使われているEF81くらい。

1980年まで東口がなかった典型的な東北本線の地方駅でしたが、線路を減らして東口を拡大した事で、少しづつ街の東側が発展しています。
タグ:キハ40

2016年11月14日

広がる線路9

s09-8629a.JPG

暗くなってきた宇都宮貨物ターミナル駅に止まる車掌車ヨ8000。1974年から造られた最後の車掌車。国鉄末期に車掌車連結省略で大半は新しいまま廃車になりましたが、わずかに生き残った車両が大物車の伴走で使われています。テールライトを持っていますが、走行時には他の貨車と同様に反射板を使うので、点灯させる事は既にないようです。

改造されたり転用されたりした車掌車も多いですが、未改造車だけ最後まで残った状況は、不思議な感じもしますね。
タグ:

2016年11月13日

広がる線路8

s08-1002a.JPG

夕焼けと夜空の交錯する秋の夕方、宇都宮貨物ターミナル駅に止まる大物車シキ1000。1975年から造られた4台車8軸の55t積で、構造が複雑な代わりに部品を交換出来る汎用構造です。元は運送会社の所有でしたが、老朽化してきたシキ550の一部と交代して使われはじめました。
タグ:夕方 シキ

2016年11月12日

広がる線路7

s07.JPG

夕焼けと夜空の交錯する秋の夕方、宇都宮貨物ターミナル駅に止まる大物車シキ180。シキ550と同時期の大物車で、こちらは5軸の枠上に主台枠が載る構造。80t積で大きくも小さくもなく、1964年に1両製造されたのみです。

ここに配置されている大物車は、たまに姿を消すのですが、使われている姿をほとんど見た事がありません。どこでどのような物を運んでいるのか、気になりますね。
タグ:シキ

2016年11月11日

広がる線路6

宇都宮貨物ターミナル駅に止まる大物車シキ550。奥のタンク車が目立ってしまいますが、中央に止まっている黒くて低い方です。

s06-550-559a.JPG

1960年から造られた貨車で、車齢は実に50年以上。当時、既に私有車では巨大で独特なシキ600なども登場する時期でしたが、国鉄所有の大物車は伝統的な低床構造で造られていました。見た目は長物車に似ていますが、用途も同じようなもので、長物車では高さが余る大型車両を運んだりしていたようです。さりげなく本体よりも台車の方が珍しく、タキ50000など大型タンク車で採用されていた独特な3軸台車で、現在はシキ550でしか残っていません。
タグ:シキ

2016年11月10日

広がる線路5

宇都宮貨物ターミナル駅と言えば、配置されている大物車。横から眺めると結構な長さです。

s05-611-801.JPG

中央の車掌車ヨ8000を挟んで、右がシキ610、左がシキ800。シキ610は3軸台車8基24軸を持つ巨大な貨車で、中央を分割して240tまでの変圧器を挟んで運ぶ構造。シキ800は2軸台車8基16軸で、中央を分割して160tまでの変圧器を運ぶ構造。シキ800の方が使われている印象で、たまにヨ8000を連れて走っている姿を見かけます。巨大な変圧器を運ぶ機会は昔に比べて減っており、少数派ながら数を維持していた大物車も減少しているようです。
タグ:シキ

2016年11月09日

広がる線路4

s04-7051a.JPG

宇都宮貨物ターミナル駅に止まる長物車チキ7000。どちらかと言えばコキ5500を改造したチキ6000の方が数も多く、レール輸送でも頻繁に見かけます。関西ではレール輸送に使われているチキ7000ですが、関東では少数ながら本来の長物車として使われており、両脇に立てられた支持棒が目を引きます。無蓋車に比べて大きく長い物の輸送に向いており、丸太から車まで様々な物を運んできました。
タグ:チキ

2016年11月08日

広がる線路3

s03-HD300-14a.JPG

まだ新しさの残るHD300-14。宇都宮貨物ターミナル駅の入換では既にDE10の出番はなく、ハイブリッドのHD300が使われています。1両でコンテナ車とタンク車を捌いており、結構忙しそうです。
タグ:HD300

2016年11月07日

広がる線路2

様々な貨車が並ぶ宇都宮貨物ターミナル駅。石橋駅の北側に位置し、宇都宮駅の旅客・貨物分離とコンテナ化対応で1971年に開業しました。

s02.JPG

規模も大きく、北関東の貨物集積地。ちなみに北海道から大宮へ貨物を送ると、一般的に目的地の手前でコンテナを降ろすので、宇都宮貨物ターミナル駅止めになったりします。埼玉県内の東北本線では大宮操車場の他、白岡駅と東鷲宮駅で貨物扱いがありましたが、国鉄末期に取り扱いが廃止されており、今はトラックでコンテナが運ばれてきます。
タグ:ホキ