
八甲田丸には荷物車スユニ50-509・スユニ50-510も収容。スユニ50は旧型客車の置換用に1977年から造られた郵便・荷物合造車で、車体は同時期の50系客車で新製して台車などは旧型客車から転用。500番台は蒸気暖房にしか対応しない北海道専用。本州直通に使われたのは電気暖房を併設した2000番台でした。

連絡船に欠かせなかった控車ヒ600貨物を積むものではなく、作業員が乗るデッキのみ。連絡船や可動橋に重い機関車が乗ると、急に沈んで脱線する恐れがあり、動輪の駆動力で船自体を動かす危険もあったため、控車を複数連結して距離を稼いだ機関車で連絡船内に貨車を押し込む方法がとられていました。

小型車掌車ヨ6798も保存。船の側面にも描かれているイルカのマークは保存時のシンボルではなく、現役時代から連絡船に描かれていたイメージキャラクターが今も使われています。