2016年10月01日

軌道には100年の重み11

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夜、原爆ドーム前に止まる超低床3車体連接車1000形。「GREEN MOVER LEX」は2013年から導入されている「JTRAM」シリーズで、5100形の3車体タイプ。前後の車体のみ車軸の貫通していない台車があり、間の車体が浮いている構造も5100形と同じで、雑多な従来車を置き換える目的で導入されている最新型。

複雑な左右独立した車輪の全体低床車に抵抗のある事業者も多く、国内では従来台車で中央のみ低床化した「リトルダンサー」シリーズが多数派。逆に広島電鉄では積極的に「JTRAM」シリーズを導入しています。
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2016年09月30日

軌道には100年の重み10

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朝の通勤輸送に使われている広島電鉄の超低床5車体連接車5100形。「GREEN MOVER MAX」は輸入車の5000形に代わって2004年から導入された最初の「JTRAM」シリーズ。輸入車特有の問題を解消するため、国産化したタイプ。柔らかい曲面デザインに変更され、車内通路を広くするなど改良されています。

30mの車体が道路を通ると、かなりの存在感ですね。
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2016年09月29日

軌道には100年の重み9

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広島電鉄ならではの超低床5車体連接車5000形。30mを越えており、とにかく長いです。「GREEN MOVER」は1999年から導入されたドイツの「コンビーノ」で、宮島線の主力。本来の連接車は連結部の台車で車体を支える構造ですが、この車両では1・3・5番目の車体だけ車輪があり、2・4番目の車体は前後の車体に乗って浮いた構造。左右独立した車輪で車軸が貫通していないので、全車にステップがない330mmの低床構造。特殊構造ながら性能的に悪くなく、欠点は部品調達が難しい事と空調が日本で使うには弱かった事くらい。

突如現れた輸入車の常識にとらわれない設計は、技術的に停滞していた日本の路面電車に多大な影響を与えました。
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2016年09月28日

軌道には100年の重み8

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新しい車両に混じって使われている広島電鉄1900形。元は1978年に廃止された京都市電。ナンバー上には京都にちなんだ愛称が書かれており、1920号車では「桃山」の表記。既に京都で見られなくなった車両が現役なのには驚きですね。
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2016年09月27日

軌道には100年の重み7

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広島駅前の乗り場に止まる広島電鉄3950形。1997年から製造された3車体連接車。シングルアームのパンタグラフに変わって外観は近代的に。従来車と違って、愛称「Green Liner」もアルファベット表記。バリアフリーの超低床車時代に移行するため、3950形は最後のステップ付き従来型になっています。
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2016年09月26日

軌道には100年の重み6

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太田川のほとり、ライトアップされた原爆ドーム。何事もなかったかのように静まり返った水面に白壁が浮かび上がります。

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世界遺産のすぐ北側を通る広島電鉄。止まっている3900形は1990年から製造された3車体連接車。宮島線へ直通する連接車は原爆ドーム前も通ります。

西広島駅から先の宮島線は市内軌道線と違って地方私鉄で、軌道線から直通する連接車が主流になるまでは、京阪や阪急の一般的な中古電車で運転。これらは3900形登場と同時期に全廃されており、宮島線は路面電車しか走らなくなっています。
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2016年09月25日

軌道には100年の重み5

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「ぐりーんらいなー」と小さく書かれた、広告のない広島電鉄3800形。連接車は市内軌道線から宮島線へ直通する系統で使うものでしたが、拡大する需要に対応して、広島港へ向かう市内系統でも利用されるようになりました。このため、あちこちで連接車を見かける事が出来ます。
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2016年09月24日

軌道には100年の重み4

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広島電鉄800形は1983年から登場した高性能型。この800形が通常型の最後になっており、以降は輸送力の大きい連接車が増加。各地の路面電車ではワンマン運転が一般的ですが、定員の多い連接車では車掌乗務が行われているようです。
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2016年09月23日

軌道には100年の重み3

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朝の広島市街、道路で並ぶ広島電鉄700形と3800形。700形の711以降は1985年に製造されたもので、吊り掛け駆動からカルダン駆動に変更した改良型。通常のパンタグラフを装備した車両は、700形が最後になりました。

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3800形は1987年から製造された3車体連接車で、インバータ制御を採用したタイプ。広島電鉄では市内軌道線の他、西広島駅から宮島口駅へ向かう地方鉄道の宮島線もあり、両方を直通出来る大型の連接車を1960年代から導入しています。
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2016年09月22日

軌道には100年の重み2

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広島駅前の乗り場に止まる広島電鉄700形。1982年に登場した近代的な車体を持つタイプ。大型の連接車が増え続けている広島電鉄で珍しく新製された通常型。最後の吊り掛け駆動車で、唸りを上げて街を駆け抜けています。
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2016年09月21日

軌道には100年の重み1

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夜空に浮かび上がる広島城。

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広島の街を巡る交通手段と言えば広島電鉄。1912年に開業し、既に100年以上もこの街を走り続けています。
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