ED77はサイリスタ制御を採用した交流機で、支線用に軸重可変の中間台車を持っています。当初の交流機で使われていた水銀整流器は安全面で使えなくなり、ED75ではシリコン整流器に磁気増幅器を組み合わせて対応。1965年に試作されたED93ではサイリスタ制御の試験が行われ、北海道用に試作されたED75-500番台、続いてED93の量産車ED77で実用化。交流機は進歩したものの、主力となる幹線のED75などは従来のままで量産が続き、さらに発展したED78の登場でED77は磐越西線用の少数派になりました。
後ろに見える初期の試作車ED91-21から10年で凄まじい進化を遂げた交流機、今はもう何も語る事無く佇んでいます。
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