赤の歳月2

前日の夕方に札幌貨物ターミナル駅を出た貨物列車を引いて。当たり前のようで珍しかったEH500-901。

赤の歳月1

1997年に開発が始まったEH500。頓挫したEF500開発に代わって、EF210を拡張した2車体型で実用化。量産後に構造の違いから走る機会の減っていた試作車EH500-901ですが、それでも時たま姿を見せていました。

大晦日

本年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

国電の残影13

向こうの電留線に機関車はなく、尾久客車区から分散されていた寝台客車も大昔。縦横に広がっていた特急電車も新幹線と交替し、小さな国電の姿だけが残された東大宮操車場の今。

国電の残影12

花の季節が終わっても、続いてゆくと願いたい国電の姿。

国電の残影11

本線と直交する訓練線。顔を向き合わせた、国鉄の残り香。

国電の残影10

花咲く季節に希少となった国鉄車。本線から外れた訓練線だけの光景。

国電の残影9

貫通型と非貫通型。本来の用途を外れてから、長い時間を過ごしてきた国電の面影。

国電の残影8

登場時は身延線の115系と同じワインレッドでしたが、総武本線移転で横須賀色へ。手前に運転台と荷物室添乗員用の乗務員扉が並び、向こうには郵便棚上の明かり窓。パンタグラフ1台の車体は登場時とあまり変わりませんが、双頭連結器に交換されてスカートもなくなりました。

国電の残影7

暫くの準備期間を経て、訓練車として動き始めたクモユニ143-3。通勤用のような車体に近郊用のような意匠。国鉄電車の姿を思い起こさせるシルエット。

国電の残影6

山を下りて、訓練線の隅へとやってきた郵便・荷物電車クモユニ143-3。

郵政省所有のクモユ141が1967年から造られただけで、戦後の荷物電車は新製車体に旧型電車の下回りを組み合わせた改造車ばかりでした。新製車の本格導入は牽引車クモヤ143登場後の1978年からで、半室を郵便室としたクモユニ143は1981年製。国鉄末期の荷物輸送廃止で短命だった車両も多いですが、民営化後も総武本線の新聞輸送で使われた後、長野運転所で牽引車代用に。近年になってクモヤ143に代わる訓練用で東大宮操車場へやってきました。

国電の残影5

牽引車クモヤ143と電車を組み合わせた訓練。かつて小型モーターカーと2軸貨車で行われていた牽引訓練は機関車の減少とともに姿を消しました。

国電の残影4

いつか様々な用途へ転用される日のために準備された行先表示は傷ついたまま。色あせた車体がまだ動いていた日々。

国電の残影3

直流新性能事業用車の塗装はクモヤ143から。製造当初から続いて来た青色が剥がれはじめた頃。

国電の残影2

旧性能電車モハ72を改造した牽引車クモヤ90に続いて1977年から製造されたクモヤ143。首都圏のATC対応で新造されたもので、荷物車や救援車にも対応できる新性能事業用車でしたが、わずか10年で民営化となり、電車区を連絡する牽引車の出番は減ってしまいました。