2017年07月25日

多種多様10

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茶畑を往くC10-8。良く言えば珍しい、悪く言えば重量的な欠陥から数少ない存在で、23両しか造られていません。改良型C11の陰で目立たない存在でしたが、今は修復されて自走するようになりました。

復活からちょうど20年。これからも川の街で走り続けて欲しいですね。
タグ:C10

2017年07月24日

多種多様9

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大井川鉄道の客車で変わりものと言えばスイテ82とナロ80でしょう。元は西武鉄道の改造電車、さらに前は国鉄の木造古典客車。旧型客車とともに、蒸気機関車の復活運転で使うために誕生した改造車です。

この見た目ですが、使われている台車TR11系は他の旧型客車よりも古い骨董品。現役で使われている時点で実は凄いです。
タグ:他PC

2017年07月23日

多種多様8

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大井川鉄道の新金谷駅に止まるオハニ36-7。元は戦後に急行型客車43系のような車体に改造した鋼体化客車オハニ63。軽量客車10系から派生した台車TR52へ交換し、すぐにオハニ36へ変更。国鉄末期まで荷物列車というのが走っていましたが、客車による普通列車が電車化されたため、荷物輸送を独立させたものでした。その際に荷物車へ改造された合造車も多く、生き残りは貴重な存在です。

今では姿を消しつつある客車、しかも独特な半室荷物車は保存運転のシンボルでしょう。
タグ:他PC

2017年07月22日

多種多様7

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戦前の代表的な客車オハ35。戦後にかけて1000両以上も造られたため、溶接状態や車端部の構造で多種多様でした。大井川鉄道に来たオハ35で珍しいのはオハ35-149でしょうか。鋲打ちから溶接への過渡期に造られたもので、車端部の屋根が車体からの張り上げ構造になったほか、窓上のヘッダーを省略した試作型の生き残り。目立たない所では、台車もコロ軸受だったりします。

大井川鉄道では蒸気機関車が目立ってしまいますが、他にはない客車を見比べるのも楽しいものですね。
タグ:他PC

2017年07月21日

多種多様6

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新金谷駅の転車台に乗るC12-164。元は千頭駅で保存されていたもので、国鉄廃車後に大井川鉄道へ来たC11などと違う、1987年に修復された最初の復活機。戦前にC12を利用した実績もあり、164号機は1974年から地元で保存されていたので、大井川鉄道に最も縁のある蒸気機関車です。破損個所の修復と車上信号整備がされないまま、今では駅の展示物になってしまいました。

いつか地元ゆかりの小型機の復活する日は来るでしょうか。
タグ:C12

2017年07月20日

多種多様5

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新金谷駅に止まるE32。西武鉄道の小型機関車で、国鉄機を縮めたような箱型車体ですが、1986年に電車部品を再利用して造られた改造車。雑多な輸入古典機と交代し、貨物列車廃止後も長らく事業用に使われました。近年になって、何両かまとめて大井川鉄道へ移転。静かな大井川鉄道にも、少しずつ変化が訪れています。
タグ:私鉄EL

2017年07月19日

多種多様4

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大阪セメント専用線で使われていたED500。セメント輸送廃止で2000年に2両が大井川鉄道へ来ました。直後に空港建設資材輸送で三岐鉄道へ移転し、ED502はそのまま帰らず、ED501のみ大井川鉄道へ戻っています。三菱製E10に対して、仲間の多い日立製で、秩父鉄道でも同型が現役。この機関車もE32導入の影響から、今後が気になる車両です。
タグ:私鉄EL

2017年07月18日

多種多様3

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大井川鉄道の電気機関車E10。この2番目はE12ではなく、E102という表記です。1949年の電化時に導入されたもので、戦前の中古車が多い地方私鉄では珍しい新車。貨物列車廃止後も蒸気機関車の補機などに使われてきましたが、西武鉄道からE32が来たため、今後どうなるか気になる車両です。
タグ:私鉄EL

2017年07月17日

多種多様2

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新金谷駅近くに止められたモハ421+クハ571。元は近鉄の狭軌特急専用車6421系。標準軌の大阪線と狭軌の名古屋線に分断されていた頃、名古屋線に導入されたものです。名古屋線の急曲線解消と標準軌化で規格が統一され、6421系は格下げされて普通電車に使われていました。中央のみ両開き扉なのはワンマン車のルーツというわけでなく、格下げ時に追加改造した結果。大井川鉄道では不遇の電車が少なくありませんが、この電車も非冷房なので使う機会が少なかったようです。

錆びついた電車の時間は、もう止まったまま。
タグ:私鉄EC

2017年07月16日

多種多様1

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島田駅の駐輪場で借りたレンタルサイクルで西へ。大井川を渡った先の道路沿いには草に埋もれて廃墟と化した線路。この線路は大井川鉄道の新金谷駅から続く貨物線だったもので、国鉄末期に金谷駅での貨物連絡が途絶えた後、ダム資材を貨物輸送する際のトラック連絡で使われていました。

今は廃車置き場。使わなくなって部品を取りつくされた蒸気機関車などが放置されています。手前は長物車チキ303。元は現存最古の国鉄長物車チキ341で、大井川鉄道でも1980年に廃車となっていたはずですが残存。現在は復帰したという話もありますが…。

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錆びついて草に埋もれたクハ861。名鉄の中古車を1986年に改造したオープンカーですが、蒸気機関車を売りにしている大井川鉄道では微妙で、出番が少なかったようです。1999年に廃車されましたが、やはりこの車両も10年以上放置が続きました。

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延々と放置の続いた草に埋もれた線路でしたが、14系客車導入に伴って動きがあったようです。草に埋もれた車輌達は、観光路線の陰で静かに消えていくのでしょうか。
タグ:チキ 私鉄EC