2017年09月14日

はじまりの道4

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衣浦臨海鉄道の半田埠頭駅に止められたタキ38130。

2軸車から始まったガソリン用タンク車は、3軸台車の超大型車タキ64000まで様々なタイプが造られましたが、国鉄時代のもので現役なのはタキ43000のみ。タキ38000はタキ43000よりも新しく、フレームレスで事故の際にタンクを破損する危険のあったタキ43000に代わって造られたタイプ。40t積のタキ40000と36t積のタキ38000が造られましたが、自重16t未満の既存タンク車に対して強固な構造で自重17t以上と重く、容量も減少。すぐにタキ43000の改良型が造られたため、目立たない存在になってしまいました。

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割と長生きだった石油タンク車も各地の石油輸送廃止で余剰になり、ここ10年ほどで全てタキ43000・タキ44000・タキ1000に統一。タキ38000は数少ない生き残りですが、再び使われる事はなさそうです。所属する京葉臨海鉄道の浜五井駅から遠く離れた西の駅で、静かな最後を過ごしていました。
タグ:タキ

2017年09月12日

はじまりの道2

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武豊線の東浦駅で交換待ちの衣浦臨海鉄道KE65-5。衣浦臨海鉄道は東浦駅から衣浦湾を渡って碧南市駅へ向かう線と、東成岩駅から半田埠頭駅へ向かう線の2箇所に分かれています。

多くの臨海鉄道ではDD13タイプが導入されていましたが、衣浦臨海鉄道では強力なDE10タイプが導入されました。KE65はDE10と微妙に違う設計でしたが、このうちKE65-2とKE65-5が離脱。国鉄で廃車になったDE10-500番台を改番して穴埋めしたため、KE65-5はDE10-563なので本来のKE65とは別物。逆に現存車の少ないDE10-500番台が現役で残っている事になり、これはこれで貴重な存在です。
タグ:DE10